五稜化薬
蛍光プローブ
- HOME
- 製品・サービス
- 創薬・ライフサイエンス
- 五稜化薬 蛍光プローブ
五稜化薬について
五稜化薬株式会社は、機能性色素を用いた蛍光プローブや診断薬の開発を手がける蛍光色素メーカー。酸化ストレスや酵素活性を高感度に検出する試薬をはじめ、独自性の高い蛍光プローブ・蛍光色素を提供し、細胞動態の解析や生命科学研究に貢献しています。
蛍光プローブについて
蛍光プローブは、細胞を用いたさまざまな研究で活用される試薬です。タンパク質の局在や活性の検出、複合体形成や構造変化の解析、さらにin vivoでの生体プロセスのイメージングなどに広く用いられています。
製品ラインアップ
AcidiFluor ORANGE
酸性環境下で蛍光が大幅に増大する蛍光母核にリソソーム局在性の構造を付加した、リソソーム染色用の蛍光プローブです。細胞外液に添加するだけで、酸性を維持している生細胞のリソソームを明瞭に観察できます。また、輝度および光安定性が高く、明瞭な蛍光を比較的長時間にわたって観察することも可能です。

AcidiFluor ORANGE-NHS
酸性 pH を蛍光で検出できる蛍光母核に、混合するだけで1級アミンと共有結合を形成する N-ヒドロキシスクシンイミドエステル(NHS)を付加したタンパク質・核酸標識用の酸性 pH 検出蛍光プローブです。 抗体などを標識することで、標的分子周辺の酸性 pH の検出や、目的の分子が酸性オルガネラに取り込まれる様子を可視化するなどの目的に使用できます。

AcidiFluor ORANGE-Zymosan A
ファゴサイトーシスの検出によく用いられる Zymosan A を AcidiFluor ORANGE-NHS で標識した試薬です。PBS(-) で分散させて、貪食機能を有する細胞に投与するだけで観察が可能です。AcidiFluor ORANGE-NHS の機能はそのままで高い pH 応答性を示します。

CaTM-3 AM
<特徴>
- 赤色蛍光により、GFP などとの共存も可能
- 高感度にCa2+を検出
- 細胞内での均質な分布により、CaTM-2 AMより正確に Ca2+ 変動を可視化可能
CaTM-3 AM は東京大学大学院薬学系研究科 薬品代謝化学教室の花岡健二郎先生のご指導・ご協力のもとで製品化しました。

製品ラインアップ
GlycoYELLOW-βGal
β-ガラクトシダーゼ検出用の蛍光基質です。β-ガラクトシダーゼで分解される前はほとんど蛍光がなく、分解後に強い蛍光が検出されます。lacZ レポーター遺伝子を導入した細胞や組織の蛍光観察、選別のほか、細胞老化によって活性化する SA-β-Gal の検出にも使用できます。

GlycoGREEN-βGal
β-ガラクトシダーゼ活性を蛍光で検出するための蛍光プローブです。最初は蛍光のない物質ですが、ガラクトシダーゼと反応して緑の蛍光物質を生成する蛍光基質です。膜透過性がありますが、反応後は細胞内の構造と弱く相互作用するため、細胞内に留まりやすくなります。また、毒性が極めて低いことから細胞機能への影響を最小限にしながら、生細胞のガラクトシダーゼ活性のイメージングに最適です。遺伝子発現レポーターとしての lacZ の発現解析や、がん細胞マーカーとしての β-ガラクトシダーゼ活性の検出、また細胞老化によって上昇する β-ガラクトシダーゼ活性(SA-β-gal)の検出などにご利用いただけます。

TokyoGreen-βGal
TokyoGreen-βGalは、細胞膜透過性の β-ガラクトシダーゼ検出用の蛍光基質(9-(4′-methoxy-2′-methylphenyl)- 6-(β-D-galactopylanosyloxy) -xanthen-3-one)です。 TokyoGreen-βGalは生細胞中に取り込まれるため、細胞の溶解、固定化が必要なく、 lacZ 遺伝子をマーカー遺伝子とした遺伝子導入法の検討、導入遺伝子発現のコントロール、クローニング細胞のセレクションに有用です。

HaloTag SaraFluor 650B ligand
蛍光顕微鏡によるイメージングの分解能は、光の波長の半分程度(200-400 nm)が理論的な限界とされています。この制約を超える「超解像蛍光顕微鏡法」(superresolution fluorescence microscopy)と呼ばれるイメージング手法の1つとして、1分子局在化法(single molecule localization microscopy, SMLM)が広く使われています。この SMLM 専用に開発されたSaraFluor B シリーズは生理的条件下で自発的な明滅を行う蛍光色素です。 STORM や PALM といった SMLM 用の顕微鏡システムを用い、蛍光色素を明滅させるためのレーザー照射や還元剤添加を行うことなく簡単に超解像画像を得ることができます。

HaloTag saraFluor 650T ligand
シリコンローダミン(silicone rhodamine)骨格を持つ蛍光色素です。分子内の HaloTag® ligand を介して HaloTag とすみやかに共有結合を形成します。この試薬単独では、生理的条件下でほとんど蛍光を示しませんが、HaloTag と結合することにより強い蛍光を示すようになります。そのため、未結合の試薬を洗い流すことなく低いバックグラウンド蛍光下で目的の蛍光シグナルを観察できます。通常の蛍光イメージングはもちろん、1分子イメージングや超解像イメージングなどにも最適です。

HaloTag AcidiFluor ORANGE Ligand
酸性 pH インジケーターである AcidiFluor ORANGE に HaloTag® と共有結合する HaloTag ligand を付加したものです。中性 pH ではほとんど蛍光を示さず、酸性になると強い蛍光を示します。膜透過性が低く、膜表面の HaloTag 融合タンパク質を標識することで、そのタンパク質のエンドサイトーシス・エキソサイトーシスを可視化することができます。
ProteoGREEN-gGlu
(gGlu-HMRG)
γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(GGT)活性を検出するための蛍光プローブです。pH 7以上ではほとんど無蛍光ですが、細胞表面にGGT を高発現しているがん細胞やがん組織の表面で分解され、非可逆的に緑の蛍光物質に変化します。生成した蛍光物質はすみやかに近くにある細胞内に取り込まれるため、GGTを高発現しているがん組織を検出できます。

EP-HMRG
pH 7 以上ではほとんど無蛍光ですが、EP(グルタミン酸、プロリン)のペプチド配列を消化できるプロテアーゼを高発現している細胞や組織表面で分解され、非可逆的に緑の蛍光物質に変化します。生成した蛍光物質はすみやかに近くにある細胞内に取り込まれるため、組織などにおけるプロテアーゼ高発現領域を蛍光で検出できます。

HMRG
(ヒドロキシメチルローダミングリーン, hydroxymethyl rhodamine green)
488 nm レーザーや青色 LED 等の青色光で励起すると、緑色の蛍光を発する蛍光色素です。量子収率が高く、明るい蛍光が得られます。また、光褪色が起こりにくく、比較的安定した観察が可能です。

Kyoto Probe
- ヒトiPS細胞・ヒトES細胞と分化細胞を識別可能
- フローサイトメトリーや、ライブセルイメージングが可能
- 染色状態で培養可能

製品ラインアップ
SaraFluor
SaraFluor は明るい標識用蛍光色素です。混合するだけで1級アミンと共有結合を形成する NHS体(N-hydroxysuccinimide ester)は抗体や高分子の標識等に広く使用されます。チオール(R-SH)と反応して共有結合を形成する maleimide 体は、タンパク質のシステイン残基特異的な標識等に使用されます。その他、カルボキシル基(-COOH)を持つ色素は、クロスリンカーを用いた標識や、化学合成の原料として使用されます。

製品ラインアップ
超解像イメージング用プローブ
一般的な光学顕微鏡(蛍光顕微鏡)の分解能は波長の約半分(200-400 nm)が理論的な限界です。この限界を超える手法として、「超解像蛍光顕微鏡法」がいくつも開発されてきています。その一つとして、1分子局在化法 (single molecule localization microscopy, SMLM) が広く使われています。SaraFluor B シリーズはこの SMLM 専用に開発された、生理的条件下で自発的点滅を示す蛍光色素です。
SaraFluor 488B (SF488B, HEtetTFER) は青色レーザー励起によって緑の蛍光を示す色素です。SaraFluor 650B** (SF650B, HMSiR) は赤色レーザー励起によって深赤色の蛍光を示します。抗体など目的のタンパク質やその他の高分子を NHS またはマレイミド基を介して標識することができます。

SaraFluor™ 497 actin probe
アクチン繊維(F-actin)に特異的に結合し、生細胞や固定細胞でのアクチン線維を緑色に蛍光染色して可視化できる蛍光プローブです。膜透過性が高い有機小分子プローブのため、細胞の培地等に添加するだけで、洗浄不要で容易に細胞内のアクチン繊維を蛍光観察できます。本製品はファロイジン(phalloidin)やジャスプラキノライド(jasplakinolide)と共通の結合サイトを介して F-アクチンに結合すると考えられますが、生細胞にも使用可能です。

FeRhoNox-1
遊離鉄(II)イオン(Fe2+)を検出可能なゴルジ局在性の生細胞イメージング用蛍光プローブです。他の金属イオンには反応しないため、細胞中の Fe2+ を特異的に検出することができます。また、本試薬にキレート作用はございません。

CopperGREEN
銅はチトクローム c や superoxide dismutase(SOD)などの酵素活性に必要な生体中の微量元素であることが知られています。CopperGREEN は、このような銅イオンの中でも、細胞中の還元環境下の Cu+ イオンを緑色の蛍光として特異的に検出することができる蛍光プローブです。

ZnAF-2, ZnAF-2 DA
遊離鉄(II)イオン(Fe2+)を検出可能なゴルジ局在性の生細胞イメージング用蛍光プローブです。他の金属イオンには反応しないため、細胞中の Fe2+ を特異的に検出することができます。また、本試薬にキレート作用はございません。

Diaminofluorescein-2(DAF-2)
酸化窒素(NO)を検出できる蛍光プローブです。そのままでほとんど蛍光を示しませんが、NO と反応すると強い緑の蛍光を発します。細胞膜透過性がなく、細胞外での NO 検出に適しています。

Diaminofluorescein-FM
(DAF-FM)
一酸化窒素(NO)を検出できる蛍光プローブです。そのままでほとんど蛍光を示しませんが、NO と反応すると強い緑の蛍光を発します。DAF-FM は DAF-2 を改良したもので、弱酸性領域でも安定した蛍光を示し、pH 6 以上で使用可能です。細胞膜透過性がなく、細胞外での NO 検出に適しています。

Diaminorhodamine-4M
(DAR-4M)
一酸化窒素(NO)を検出できる蛍光プローブです。そのままでほとんど蛍光を示しませんが、NO と反応すると強いオレンジ蛍光を発します。DAF-2 DA や DAF-FM とは異なり、細胞や組織の自家蛍光と重なりにくい波長域において、pH 4-12の範囲で安定した検出が可能です。

~がんや虚血性疾患の研究に~
- 生細胞で簡便に使用可能
- Pimonidazole と同等の感度で検出可能
- フローサイトメトリーに応用可能
生体内において低酸素環境はがんや虚血性疾患など多くの疾患と密接に関連しています。既存の低酸素環境検出試薬である pimonidazole 試薬では免疫染色が必要であり、固定細胞でしか使用できませんでした。しかし、MAR を用いれば簡便に生細胞の低酸素状態を検出可能です。

製品ラインアップ
Diaminofluorescein-2(DAF-2)
HPF(hydroxyphenyl fluorescein)および APF(aminophenyl fluorescein)は活性酸素種(reactive oxygen species, ROS)の中でも強い活性を持つ hROS(highly reactive oxigen species)を検出できる試薬です。ヒドロキシラジカル(・OH)およびパーオキシナイトライト(ONOO-)のほか、APF は次亜塩素酸(HClO)とも反応します。その他の活性酸素種等(O-・2 , H2O2 , 1O2 , NO)とはほとんど反応しません。生細胞の培地中に添加することで、細胞内で発生する hROS を緑の蛍光として検出できます。励起光による自動酸化(autooxidation)がほとんどないため、取り扱いが容易で信頼性の高いデータを得ることができます。
NiSPY-3
蛍光法によるニトロ化ストレス検出試薬です。活性酸素検出試薬として用いる場合、NiSPY-3 は活性酸素種(・OH, O2-・, H2O2, 1O2, NO 等)の中でもパーオキシナイトライト(ONOO-)に特異的に反応し、蛍光強度が大きく増加します。ヒドロキシラジカル、一重項酸素、過酸化水素、次亜塩素酸イオン、一酸化窒素、スーパーオキサイドでは蛍光強度が増加しません。生細胞でのイメージングにご利用いただけます。

OxiORANGE
ヒドロキシラジカル(・OH)および次亜塩素酸(HClO)と反応してオレンジ色の蛍光を発する蛍光プローブです。赤に近い蛍光波長を持つため、GFP や Hoechist 33342 などの蛍光と区別することが可能です。正電荷を持つためミトコンドリアに局在しやすい性質があります。光褪色にも強く、生細胞のイメージングに最適です。

QuicGSH3.0
グルタチオンは細胞内にミリモルオーダーで存在し、活性酸素種を還元することで酸化ストレスを消去する役割を担っていると考えられています。この製品は、分子内 FRET の原理により2波長の蛍光強度比から細胞内グルタチオン濃度を定量できる蛍光プローブです。反応が早く可逆的であるため、グルタチオン濃度の増減を追跡することも可能です。

POLARIC-500c6F
細胞染色用に開発されたソルバトクロミック色素です。周囲の極性によって蛍光波長がシフトするソルバトクロミック蛍光色素に、細胞膜に局在しやすいアルキル基を付加したもので、細胞膜を染色することができるだけでなく、膜の組成によりわずかに色が変化するため、膜組成の異なるミトコンドリア膜などを識別することもできます。

POLARIC-BCS
細菌染色用に開発されたソルバトクロミック色素です。グラム陰性菌、陽性菌のどちらも染色可能です。励起光は、レーザーの場合 488 nm もしくは 514 nm が最適です。

POLARIC-NHS
タンパク質標識用のソルバトクロミック色素です。NHS 基を介して1級アミンを標識できます。レーザー励起の場合、488 nm または 514 nm が適しています。
