GHS(The Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)は、化学品の危険有害性を国際的に統一された基準に従い分類・表示することにより、災害防止及び人の健康や環境の保護に役立てようとするものです。
製品ラベルや安全データシート(SDS)に危険有害性を表す絵表示や注意喚起語などを反映して伝達します。
危険有害性を表す絵表示
GHSでは、9種類の絵表示(Pictograms)が決められており、危険有害性区分に応じ表示することとなっています。
絵表示 | 名称 危険有害性クラス |
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【爆弾の爆発】 爆発物(不安定爆発物、等級1.1~1.4)、自己反応性化学品(タイプA、B)、有機過酸化物(タイプA、B) |
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【炎】 可燃性ガス(区分1)、自然発火性ガス・エアゾール(区分1、区分2)、引火性液体(区分1~3)、可燃性固体、自己反応性化学品(タイプB~F)、自然発火性液体、自然発火性固体、自己発熱性化学品、水反応可燃性化学品、有機過酸化物(タイプB~F)、鈍性化爆発物 |
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【円上の炎】 酸化性ガス、酸化性液体、酸化性固体 |
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【ガスボンベ】 高圧ガス |
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【腐食性】 金属腐食性化学品、皮膚腐食性(区分1)、眼に対する重篤な損傷性(区分1) |
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【どくろ】 急性毒性(区分1~区分3) |
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【感嘆符】 急性毒性(区分4)、皮膚刺激性(区分2)、眼刺激性(区分2/2A)、皮膚感作性、特定標的臓器毒性(単回ばく露)(区分3)、オゾン層への有害性 |
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健康有害性 呼吸器感作性、生殖細胞変異原性、発がん性、生殖毒性(区分1、区分2)、特定標的臓器毒性(単回ばく露)(区分1、区分2)、特定標的臓器毒性(反復ばく露)、誤えん有害性 |
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【環境】 水生環境有害性(短期(急性)区分1、長期(慢性)区分1、長期(慢性)区分2) |
注意喚起語
利用者に対して、潜在的な危険有害性を警告し、危険有害性の 程度を知らせるものです。
- 【危険】 重大な危険有害性あり
- 【警告】 「危険」より重大性が低い危険有害性あり
- 記載なし さらに危険有害性が低い
弊社ホームページには、現時点で入手できる資料、情報データに基づくGHS表示を掲載しておりますが、安全性を十分に保証するものではありません。全ての化学品に未知の危険有害性があり得ますので、細心の注意を払い、安全にお取扱いください。
製品ラベルについて
当社の製品ラベルには製品に関する法的な適正表示をはじめ、規格値、取り扱いの注意事項などを記載しております。また、製品を取り扱う上でより安全にご使用願えるように労働安全衛生法(GHS対応)にもとづくシンボルマーク(危険・有毒性シンボルマーク)をラベルに表示しております。
化学物質および混合物に固有な危険有害性を特定し、その情報を絵表示、注意喚起語、危険有害性情報、注意書きなど出来る限り製品ラベルに記載表示しております。法律により規定される記載事項をのぞき、限られたスペースの試薬ラベルでは最低限の情報を記載し、詳細な注意事項を省略することがあります。全ての化学製品には未知の有害性があり得るため、ご使用の際は十分に注意して下さい。
ラベルデザイン
表示項目
- グレード
ラベルの基本色はグレードにより下記の通りに致しました。
特級試薬 1級試薬ほか 化学用 特殊用途試薬 - 製品コード番号
- 製品英名
- 製品和名
- 化学式・式量
- 保存条件
- 製品規格値
主な規格値を記載しております。 - 容量
- 危険・有害性シンボルマーク
(GHS対応品:菱形マーク
その他:四角形マーク) - 毒物及び劇物取締法に基づく表示
当欄の含量は法定含量を示します。 - 消防法に基づく表示
- 労働安全衛生法に基づく表示
(GHS対応品:絵表示、注意喚起語、注意書き、危険有害性情報) - 指針番号、国連番号
- 製造番号
- ファクター
- 製造日
- バーコード(製品コード番号)