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PG-011 FGF2代替ペプチド(FGFR1cアゴニスト)
「PG-011」は、FGFR1cに対する結合性をもつ環状ペプチドで構成され、FGFR1cに対するアゴニスト活性を示す成長因子代替ペプチドです。



骨髄由来ヒトMSC(間葉系幹細胞)を用いて、PG-011の細胞増殖活性のFGF2との比較を行いました。その結果、PG-011はFGF2と同様にMSCに対する細胞増殖活性を示し、質量濃度(ng/mL)ベースでの比較では、約3分の1の濃度でFGF2と同等の活性を示しました。
iPS細胞の未分化維持能


PG-011によるiPS細胞の増殖および未分化状態の維持能力を評価しました。培地には、FGF2(100 ng/mL、約5.9 nM)または同モル濃度のPG-011(約30 ng/mL)を添加し、7日間培養後に継代操作を行いました。3回の継代操作後、iPS細胞の形態を顕微鏡で観察した結果、PG-011で培養したiPS細胞は、FGF2で培養した細胞と同様の形態を示すことが確認されました。

3回目の継代操作後、培養7日目にiPS細胞を回収し、未分化マーカー(SSEA4, TRA-1-60)の陽性率をフローサイトメーターにより測定し、iPS細胞の未分化状態を評価しました。その結果、評価に使用した3種類のiPS細胞株のいずれにおいても、PG-011を使用した場合とFGF2を使用した場合で、同様の未分化マーカー陽性率が確認されました。これにより、PG-011はFGF2と同等のiPS細胞未分化維持能力を持つことが確認されました。

PG-011とFGF2の安定性を比較しました。各サンプルを37℃、培地中で1日間および4日間インキュベートし、インキュベート後のサンプルを用いて、MSCに対する増殖活性を指標に評価を行いました(濃度条件: 0.06 nM)。その結果、FGF2ではインキュベート時間に伴い活性の低下が見られた一方、PG-011では4日間インキュベートしたサンプルでも活性の低下は観察されませんでした。このことから、PG-011はFGF2と比較して優れた安定性を持つことが示されました。
製品概要
製品形態 | 凍結乾燥品 |
保管条件 | -20℃以下 |
純度 | 95%以上(HPLC) |
分子量 | 5127.81 (Acetate) |
価格
10 ug (rFGF2 30 µg相当) | \20,000 |
50 ug (rFGF2 150 µg相当) | \60,000 |