DNAの電気泳動(1kb以上)
使用例 1
DNAの電気泳動(1kb以上)
試薬 | 10×TAE、Agarose、Ethidium bromide、Bromophenol blue、Xylenecyanol FF、Glycerol | |
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方法 | EB溶液作製 | Ethidium bromideを0.5mg/mlになるように溶解させ、冷暗所で保存します。 |
色素マーカー | 0.25% Bromophenol blue、0.25% Xylenecyanol FF、30% Glycerol になるように溶解させます。 |
ゲルの作製
- 目的とするDNAに適した量(下記参照)のAgaroseを入れます。
- 10mlの10×TAEを入れ、全量100mlになるように精製水を入れます。
- 電子レンジなどで加温し、Agaroseを溶解させます。
注:突沸する恐れがあるので注意します。また溶け残りがないことを確認します。 - 液温が60℃程度に下がったら、0.5μg/mlになるように前もって作製したEB溶液を添加します。
- 電気泳動ゲルの型からゲルが流れ落ちないように、テープで型の両端を貼ります。
(Agarose溶液を入れた時、漏れないようにパスツールピペットでテープと型との境目をAgarose溶液でシールします。) - コームを差し、境目のAgaroseが固定したら、残りのAgarose溶液を型に流し込みます。
- 固化したことを確認した後、コームを静かに引き抜き、テープを剥がします。
Agarose濃度と有効な分離能の得られるDNAの関係
Agarose(%) | DNA(kb) |
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0.3 | 60~5 |
0.6 | 20~1 |
0.7 | 10~0.8 |
0.9 | 7~0.5 |
1.2 | 6~0.4 |
1.5 | 4~0.2 |
2 | 3~0.1 |
電気泳動
- 電気泳動の泳動バッファーも10×TAEを用いる。10×TAE 100ml を精製水で1Lにします。
- 作製したゲルを泳動槽に装着し、泳動バッファーを流し込みます。
- サンプルと色素マーカーを5:1の割合で混和し、ゲルのスロットに注入します。
- 定電圧で電気泳動を実行します。
- 色素の泳動距離を目安にし泳動を終えます。
- DNAのバンドの確認はUVを照射して行います。