CPG
キャパシタグレード(Capacitor Grade)
電気二重層キャパシタEDLC(Electric Double Layer Capacitor)は電気化学反応によって充放電をなす二次電池とは異なり、活性炭などの多孔質炭素電極の細孔内部に形成されるイオン吸着層(電気二重層)に電荷を蓄えます。
この2枚の電極の間に電解液を介し、電圧を印加(充電)すると、正極にアニオン、負極にカチオンが移動し、アニオンは正孔とカチオンは電子と電気二重層を形成して電気エネルギーを蓄えます。
一方、吸着したイオンがそれぞれの電極から離れ、電子が流れることで放電が起こります。そのため、EDLCには次のような特徴があります。
- 瞬間的に大電流の出し入れが可能。
- 現行二次電池とは異なり、リチウムやコバルトのような金属物質を含まないことから環境面での貢献が期待。
- 二次電池と比べて充放電回数によって生じる容量劣化が殆どない。
これらの特徴を生かし、電気自動車や補助電源、深夜電力貯蔵といった用途が期待されています。今後はエネルギー密度が高く、耐電圧が大きく、広い温度範囲での使用が可能な電気二重層キャパシタの実用化が望まれています。 今回キシダ化学では、新たに「CPG(キャパシタグレード)」を設け、"コンデンサ用キャパソルブ"と称して独自の電解質の開発と共に各研究者の皆様の要望にお応えできる製品を提供致します。